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業界レポート 飲食店成功の秘訣
居酒屋「柳町 一刻堂」
26坪で月商1200万円 旬の鮮魚を売りまくる繁盛居酒屋
フードビズ編集部

民家だった建物を改装し2001年8月にオープン
 店内へ入ると右手に8席のカウンターがあり、その前に魚介類がぎっしりと詰まったショーケースが設けられている。カウンターの中にはこれまたぎっしりと(?)調理スタッフが並び、威勢のいい掛け声を交わしながら手際よく料理を作っていく。「今日は魚を食べるぞ」という気持ちが自然に湧いてくるような居酒屋である。

 「柳町一刻堂」は2001年8月オープン。店主の福永一記さんは、福岡の有名居酒屋「たらふくまんま」で店長を務めた後、独立開業を果たした。場所は福岡市の清川という町だ。一軒家を全面的に改装した店舗は2階建てで、規模は26坪46席。1階がカウンターとテーブル席、2階が20人収容の座敷という構成だ。さほど人通りが多いともいえないこの場所で、一刻堂は月商1200万〜1300万円という驚異的な数字をはじきだしている。開業から3年にして、福岡でも指折りの繁盛店に成長してしまったのだ。

 まず、お客を感動させるのが鮮魚の品揃えである。手書きされた「本日のおすすめ」メニューを見ると、天然うなぎのタレ焼(1680円)や唐津産赤うに(2950円)など、季節の魚介類が30品目ほど並んでいる。まじゃくの唐揚げ(840円)、あげまき貝(3個520円)といったご当地メニューも豊富だ。一番人気はお刺身盛り合わせ(2人前2950円)だが、「新鮮でうまい魚だけを選んで、8〜9点盛っています」と福永さんが話す自信の一品だ。

スタッフにも魚の目利きを学ばせる

 客層は30代半ばから40代前半が中心である
 こうした価格を見てもわかるように、一刻堂は安売りで勝負するタイプの居酒屋ではない。客単価は4700円前後だから、居酒屋としてはアッパーの部類に属する。それでもこの店に集うお客が引きも切らないのは、季節感がある新鮮な魚介類をいつでも出してくれるという信頼がお客の側にあるからだ。

 「料理は素材を生かしてシンプルに提供するよう心掛けています。直球勝負ですね(笑)。天然物の魚を中心に仕入れていますから、若い人にも天然のタイやアラのうまさを伝えていきたい」と福永さん。魚の仕入れは、毎朝スタッフが近くにある「柳橋連合市場」へ出向くようにしている。スタッフにも魚の目利きを勉強させ、同時に市場関係者との人的なつながりを持たせるためだという。

 カウンターのショーケース以外にも2階には温度管理がしっかりできる冷蔵庫があり、魚介類の主な保管はこちらで行っている。食材の鮮度管理への気配りも十分だ。もう一つ、一刻堂の特徴として挙げたいのが「人をしっかり配置している」という点。冒頭で触れたようにカウンターの内側では6人のスタッフがひしめくようにして調理作業をしており、福永さんを含めて常時9〜10人が店で働いている。だから1日平均80〜90人が来店するこの店で、注文を待たされるということがほとんどない。学ぶべきポイントが非常に多い居酒屋である。

居酒屋「柳町 一刻堂」
住所福岡県福岡市中央区清川2-9-4
TEL092-522-8177
店舗規模26坪46席
営業時間18時〜翌5時
定休日火曜日


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