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業界レポート 飲食店成功の秘訣
マジックスパイス 下北沢店
東京でも熱烈なファンを増やす、札幌のスープカレーの繁盛店
フードビズ編集部


鮮やかな赤を基調色に、アジアの調度品を多数使い、独特の空間を創り出している。

 下北沢駅から徒歩5分ほどの住宅街の入口で、真っ赤な外壁が目を引くのが、2003年8月にオープンしたスープカレーの店「マジックスパイス 下北沢店」である。店内にはインド、ネパール、タイ、ミャンマーなどの調度品が飾られ、ホールスタッフも民族衣装を身にまとい、エンターテイメント性の高い独特の雰囲気をかもし出している。

 札幌にある本店は、93年のオープン。オーナーの下村泰山氏が初めてスープカレーという名称を打ち出し、大ブームを巻き起こした繁盛店である。そもそも札幌を発祥とするスープカレーとは、サラサラのスープに肉や野菜などの具材がゴロゴロと入り、スパイスを加えた独特のカレーである。ライスは別盛りで、ライスにカレーをかけても、スプーンにライスを盛ってカレーに浸しながら食べてもいい。札幌では30年ほど前から薬膳カレー、セイロン風カレーといったメニュー名でこのようなタイプのカレーを出す店が出現してきたが、同店の登場によりスープカレーとして一気に広がり、現在ではスープカレーを提供している店が札幌市内に200軒ほどあるといわれている。



スープカレーの人気商品のチキン(950円)、辛さは極楽(プラス200円)。サフランライスとともに提供される。

インドネシア風鶏のスープをベースに、
7段階の辛さを選択

 同店のスープカレーは、インドネシアの家庭料理の鶏のスープ「ソト・アヤム」を原型に、独自のアレンジを加えたものだ。オーダーのしかたは、まず、チキン(950円)、ポーク角煮(1030円)、ビーフ(1100円)、ハンバーグ(1100円)など10品目の中からスープカレーを選び、次に好みの辛さを選ぶ。辛さの度合いは7段階で、覚醒(プラス60円)、瞑想(同90円)、悶絶(同130円)、涅槃(同190円)、極楽(同200円)、天空(同210円)、虚空(同250円)と呼んでおり、子供や年配者でも食べられる辛くないものから、リピーターを病みつきにする極辛までを揃えている。また、辛くなるほどにカレーに加える野菜類も多くなるので、複雑で深みのある味わいになる。

 ベースとなるチキンスープは、アメリカ産の高品質のチキンレッグと、アルカリイオン水を使い、50〜60人前ずつこまめにとる。チキンレッグ自体もジューシーでしっかりした旨みがあり、おいしく食べられるため、スープカレーの中でもチキンがオーダーの約半分を占める人気商品となっている。さらに、カレーに追加するトッピングも、約30品目(80〜450円)と豊富に揃えている。また卓上には、ライムとレモンを調合した「マジック酢」、30種のスパイスを合わせた「ミラクルトリップブレンド」、5種のトウガラシを使った「ホーリートリップブレンド」を用意し、自分の好みの味にアレンジすることが可能である。

 東京への進出は、それまでも北海道物産展などで出店する機会があり、関東でもファンを増やしてきていたことと、下村社長の長男の一平さんが店長を任せられる力をつけてきたことによる。下北沢店の店舗規模は60坪64席で、客単価は1700円。平日は300〜400人、週末は500〜600人を集客しており、その約9割がリピーターという。週2日の定休日を設けながら、月商平均1500万円を上げている。

マジックスパイス 下北沢店
住所下北沢店東京都世田谷区北沢1-40-15
TEL03-5454-8801
店舗規模60坪64席
営業時間11時30分〜15時
17時30分〜23時(L.O.22時30分)
土・日・祝
11時30分〜23時(L.O.22時30分)
定休日火、水


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