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業界レポート 飲食店成功の秘訣
buri(ブリ)
カップ酒を主力に、刺身、炭火串焼きなどフードも充実させた立ち飲み店
フードビズ編集部

buri(ブリ)
手前左は刺身3種盛り合わせ1200円で、この日は赤身、水ダコ、ハタ。右が蓮根と厚切りベーコンのクルミきんぴら600円。奥が650円均一のカップ酒で、左がマジコール貯蔵からシャーベット状にしたもの。

 日本酒の1合入りカップを約40種揃えた立ち飲み店「buri」が好調だ。東京・恵比寿の飲食店が密集しているエリアにあり、ドリンク1〜2杯でも、食事目的でも気軽に立ち寄ることができる。ビルの1階、15坪の店内は、中央の丸いカウンターを中心に、和気あいあいとした雰囲気が漂う。客層も20代から年配者まで幅広く、男女比はほぼ半々。場所柄、外国人客が多いのも特徴だ。オープンは05年8月24日で、週数回来店する常連客が半分以上を占めている。

 経営元は、和食の「さかな竹若」などを経営する(株)竹若で、渋谷・神泉でカップ酒を導入した立ち飲み店「buchi」を経営する(株)東美が運営を委託されている。buchiもburiも、東美の東井隆社長の出身地である広島で「とても」の意の言葉で、たとえば「とてもおいしい」を「ブチおいしい」「ブリおいしい」という言い方をする。

 カップ酒は650円均一とし、お客にとってわかりやすく、選びやすくしている。また、本格焼酎・泡盛も約50種と豊富に揃え、それらも1杯90cc500円均一で提供している。中には他店ではプレミアム価格で販売されているような銘柄も含まれており、焼酎ファンを喜ばせている。

 フードは、簡単なつまみから、刺身、串焼き、一品料理、カレーライスやパスタ、丼ものなど食事ものまで幅広く揃えている。特に、経営元の竹若ならではの新鮮な刺身や、店内で串打ちから行ない、カウンター内中央で備長炭で焼き上げる串ものの人気が高い。客単価は2000円で、ドリンクとフードの売上げ比は6対4。ドリンクの中では、まず最初の1杯としてオーダーされるビールが30%、カップ酒が25%、本格焼酎・泡盛が20%、ワインが10%、その他カクテルやソフトドリンクなどが15%という比率になっている。


buri(ブリ)
老若男女がなごやかなひとときを過ごす15坪の店内。奥の壁一面がカップ酒のボトル棚となっており、訴求効果を上げている。

昨夏から導入したシャーベット状の日本酒が人気

 カップ酒は、店内奥の壁面いっぱいに視覚効果を兼ねてディスプレイされている。常温、冷酒、燗酒と好みの飲み方ができるが、昨年7月から採り入れた「マジコール貯蔵」もユニークだ。日本酒のアルコール度に合わせ、マイナス14℃の無振動の専用保冷庫に一晩カップ酒を保存しておく。オーダー後に取り出し、強くカップを振って刺激を与えると、瞬時にフローズン状に固まってくる。

「日本酒はフローズン状になるとマイルドで飲みやすくなるのですが、糖分によっては固まらないものもありますし、淡麗辛口タイプの中には物足りない味になってしまうものもあります。いろいろ試飲してマジコールに合うものを選び、今は15種を提供しています」
 と、宍戸康恵店長。当初は夏季限定で販売する予定だったが、寒くなってきても注文するお客が多いため、通年で提供することにした。暖冬の影響からか、2月でもカップ酒のオーダーのうち、マジコールを選ぶお客が3〜4割を占めている。

「カップ酒や本格焼酎は、ぜひここで存分に飲んでいただきたいです。また、当店は“立喰酒場”ですし、『立ち飲み店だからこの程度』と言われないように、料理もしっかりしたものを提供するように努めています」
 と、宍戸店長は自負する。30人も入るといっぱいという店舗で、平均月商600万円を上げており、確かな実績につなげている。

buri(ブリ)
住所東京都渋谷区恵比寿西1-14-1
TEL03-3496-7744
店舗規模15坪約30人(立ち飲み)
営業時間17時〜翌3時
定休日無休


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