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店内できちんと手作りしている洋食メニューが好評で、14坪24席の小ぢんまりした店舗が営業時間中フル回転しているのが、恵比寿の繁華街の外れにある「俺のハンバーグ山本」だ。 店名と同様に強いインパクトのある看板商品、俺のハンバーグ1500円は、ハンバーグの中にクリームコロッケが入っていたらおもしろいのではないかという発想から生まれた。実際にコロッケを入れるのは難しいため、コーンクリームソースを生ハムで巻き、国産牛肉を使ったパテの中に入れている。また、ご飯とよく合うソースという観点から、デミグラスソースにカツオだし、八丁味噌を加えたソースを開発した。付合せも、ゴボウ、明太子をのせたポテト、梅肉を水で溶いた中に浸けてほんのりピンク色にしたゆで玉子とひと工夫し、季節によってチンゲンサイ、ブロッコリー、キノコ類などをトッピングする。また、アツアツ感を出しつつ、客席で料理が焦げたりソースが煮詰まったりするのを防ぐため、鉄板ではなく、片手式パエリヤ鍋で提供することにした。自家製野菜ジュース、ミニサラダ、ご飯、みそ汁つきで提供しており、多い日にはオーダーの5割近くを占める人気を博している。
オープンは2005年5月29日。店主の山本昇平さんは1981年9月生まれで、弱冠23歳での開業であった。山本さんは飲食店で接客を中心に4年ほどアルバイトした経験から、人が集まる場所をつくりたい、飲食店を経営したいと考えるようになった。そこで、大学卒業後、主に中華業態を経営しながら、社員独立制度を推進するムジャキフーズに新卒で入社した。山本さんは早速、家庭の食卓をベースに手作りの料理を提供する洋食店の企画を提案した。また、同社で洋食の調理経験者との出会いがあり、洋食業態を目指す者同士で二人三脚を組み、調理の技術面は一任することにした。山本さんの企画が社内審査を通ったため、同社から資金やノウハウの援助を受け、同店の出店が実現した。 開店当初は、ハンバーグを始めとするスタンダード商品を奇をてらわずに提供していた。しかし山本さんは、メッセージ性の強い店名や外観に、ある種の意外性や面白みを期待して来店するお客に対し、定番メニューだけではその期待に充分に応えていないのではないかという疑問を覚えた。そこで、当初のコンセプトにとらわれずに、同店独自のユニークな商品を作ろうと考え、試行錯誤しながら開発したのが、店名を冠した俺のハンバーグであり、オープン約1ヵ月後から登場させた。 俺のハンバーグのヒットと、店の存在の認知度の上昇に伴い、当初200万円台からスタートした月商も徐々に上がっていった。メインの客層は、周辺で働くビジネスマンやOLで、週末には家族連れも多い。現在は月間平均8000人を集客し、女性客が約7割を占めている。常連客ほど自家製ハンバーグ1000円、ビーフシチュー1300円、ハンバーググラタン1000円などベーシックな商品を好む傾向がある。なお、自家製ハンバーグは、定番のデミグラスソースか、日替わりで和風ソース、ホワイトソースなどさまざまなソースを用意し、どちらかを選べるようにしている。客単価は昼、夜トータルで1500円になる。 2007年9月には株式会社俺カンパニーを設立し、今年5月には渋谷に2店めを出店する準備を進めている。山本さんは、「社員も6人となり、みんなでがんばっていこうという雰囲気になっています。店舗数よりも、お客さまが元気になって帰っていただけるような店を、1店1店確実に作っていきたいです」と述べている。
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