業界レポート 魚家 おらい |
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店名の「おらい」とは、千葉・銚子の言葉で「俺の家」を意味する。銚子港の仲買い業社から毎日直送される新鮮な魚介類をメインとする居酒屋で、東京・中目黒の目黒銀座商店街に、2006年9月3日にオープンした。ビルの1階のテナントで、白木とタイルを使った漁師小屋風の外観が目を引く。店舗規模は9坪16席で、店内は意外なほどに明るく、清潔感を感じさせ、天井から下げられた大きな金目鯛の手作りオブジェが愛らしい。 経営元は(有)ウェルバランスで、同社の近藤健介社長が中目黒に住んでいたとき、当時髪を切ってもらっていた美容師と友人としても付き合いが始まり、「いっしょに何かやらないか」という話になったのが事業展開のきっかけだった。当時、近藤社長は飲食店に勤務しており、美容師は銚子出身で、幼なじみが銚子で魚の仲買いをやっていることから、銚子の魚をテーマとする居酒屋の出店を計画した。まず2005年9月2日に東京・三軒茶屋に「魚家 さんじゅうまる」を出店、同店は20坪36席で月商300万円を上げている。続いて、中目黒の現物件が空くという情報を得て、2店めを出店。また、同じビルの裏手に7坪12席の「裏おらい」を2007年11月23日にオープンした。さらに、東急多摩川線下丸子駅近くの大田区民プラザ内の飲食施設の営業を引き受けることになり、同社としては現在計4店の飲食店を経営している。
同店の人気商品は、新鮮かつダイナミックな刺身、焼き魚、煮魚など。とくに人気が高いのは自慢の刺身と、ごはんのおかずとしてもよく合うきんめの煮付け980円である。また、銚子の名物料理の鰯ハンバーグ580円、地魚のなめろう650円、ぬれせん400円などを「お銚子もの」として揃えているほか、銚子出身のスタッフの母親に作って送ってもらう「銚子の母ちゃんコーナー」として、サンマの佃煮390円、サンマのゴマ漬け350円なども提供している。ほか、サラダ、揚げもの、煮もの、珍味などがあるが、肉類を使った料理は扱っていない。酒類はビール、梅酒、本格焼酎、日本酒、サワー、ワインなどをバランスよく揃えている。 料理のボリューム感とリーズナブルな価格も魅力で、客単価は3,000円。30代前後の比較的若いお客が中心となっており、カップルや女性同士のグループでの来店が多い。男女比は45%対55%と、女性客が若干上回っている。平均月商は240〜250万円になる。 なお、裏おらいは、魚介類は同店でさばいてから運ぶので、魚料理はほぼ同じだが、揚げものは置かないなど、若干スタイルを変えて営業している。 「当店では新鮮な魚に自信がある分だけ、創作料理的にはせず、刺身であったり、焼くだけ、煮るだけとシンプルに仕上げています。実際にいちばんよく出るのは刺身ですね。ですからこれからも、素材の質にこだわってクオリティを落とさずにやっていきたいですね。また、季節によって魚が変わるのも特徴なので、珍しい魚もどんどん送ってもらい、新しいメニューにも挑戦していきたいです。会社としては、まず不況に負けない、安定したお店をきちんとつくっていくことが目標です」 と近藤社長。当面は企業としての基礎固めに力を入れる考えだ。
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