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食のプロフェッショナルの祭典「ぐるなびシェフ フェスティバル」
決勝に進出した10名のシェフと決勝審査員の方々 パネルディスカッションでは、一流シェフ達がトークを展開

6月21日(日) 、ウェスティンホテル東京(東京・目黒区)にて、料理人と食のプロフェッショナルが一堂に会する外食産業の祭典「ぐるなびシェフ フェスティバル」が開催された。

今回は、「ぐるなびシェフ BEST OF MENU」の決勝審査会とともに、新たな企画として、昨年の受賞シェフと料理界の超一流シェフの共演による『パネルディスカッション』と『デモンストレーション』も合わせて開催。

これまで以上に人とモノの新しい出会いの場となったイベントの様子をぐるなびエディターの【nijyuuhachigou】さんがレポートした。


観衆が見守る中、料理界の重鎮達の前でプレゼンテーション

審査員の厳しいコメントに緊張感あふれる決勝審査会

朝から雨が地面を強く打ちつけるあいにくの天候での中、開場20分前には既に大勢の人が今年のNo.1メニュー誕生の瞬間を見るために恵比寿に集い、ウエスティンホテル地下の会場前は熱気に包まれていた。

5年目となる今年の応募総数は1,561メニュー。シェフたちが「料理遺産」というテーマにこれまでの人生で培った価値観から「遺すべきもの」を選んで料理で回答を出した。その中から一次審査、二次審査を勝ち抜いた10作品の紹介が、観衆が見守る中で行われた。世代や環境によっても解釈が異なり、表現方法も様々であるため、作り手の説明は不可欠だが、料理を「説明する」のは料理を「作る」才能とは別物だ。壇上で緊張したシェフの表情とプロの目線で評価した審査員からのコメントに、見ている側も思わず背筋が伸びる。審査員以外はその場で料理を口にできないが、言葉や映像から味を想像しながら会場にいる全員が賞の行方を占っていた。

表現することの大切さ、評価することの難しさ、料理に対する熱い想い、そして何より料理が私達の目の前に出されるまでにこれ程の過程があると知る貴重な機会となった。


ステージを飛び出し会場を盛り上げる陳 建一シェフ

料理界の超一流シェフや昨年の受賞シェフによる新企画

決勝審査とともに開催された新企画『パネルディスカッション』と『デモンストレーション』ではゲストも交えた和やかな雰囲気の中で、豪華なメンバーが期待を超える「感動」を届けてくれた。

『パネルディスカッション』では、6つ用意されたテーマの半分しか取り上げられない程の盛り上がりを見せ、中でも「食材」に続く2番目のテーマ「人材」ではシェフそれぞれの経験を交えた印象的な話が飛び出し、惹きこまれた。これほど真摯に「食」と向き合っている信頼すべきシェフ達が出す料理なら、安心して口にできるというゲストの杉本 彩さんのコメントが場内全ての人々の感想を代弁してくれていた。

『デモンストレーション』では、食材から料理の出来上がりをイメージできるシェフという職業ならではの才能に舌を巻いた。秋田と佐賀、遠く離れた2つの土地から寄せられた性質の異なる食材を見事に取合わせ、なおかつシェフ自身の個性も発揮された創造性溢れるメニューと手際の良い調理に会場が手狭に感じるほどの人々が見入っていた。決勝審査員も務められている陳 建一シェフが登場した第二部は食材のみならず、使用する機材や助手の方までをスパイスにした「料理ショー」で、一段と会場が沸いた。「食はエンターテイメント」と杉本さんが評したように「魅せる」内容であった。


最優秀賞に輝いた林 武人シェフ

心に残る最優秀シェフの言葉

表彰式では、激戦を制して林 武人シェフがその頂点に立った。フランスで「フランス料理は自由であることを学んだ」という感性が生み出した受賞メニューは、フランスの伝統的なお菓子から漂う麦茶の香りが、これからやってくる日本の夏を連想させる和仏融合デザートだ。見た目にボリューム感がありながら、軽やかに喉をくぐる一面も持ち合わせ、パティシエ審査員のお二人と、ジャンルの異なる和食の審査員からの評価も高かった。

この逸品は、料理からデザートまで全てをご自身で作る「田舎の小さな町」の「普通のレストラン」で、たった680円で提供されているという。受賞後のインタビューで仰った「当たり前のことを、ほんの少し丁寧にやっているだけ」という言葉が忘れられない。なかなか表舞台に登場しないけれど、実直に仕事に向かうこうした方々を正当に評価してくれる「ぐるなびシェフ BEST OF MENU」という素晴らしいイベントに食べ手の一人として感謝したい。

試食も十分に用意され、ダイジェスト版ではあるが10メニューの全てを味わうこともできた。知ることは味わいを深めてくれるものである。どの料理も胃ばかりか心をも満たしてくれたように思う。作り手と食べ手を繋いでくれるこのイベント自体が「料理」界の「遺産」として未来に引き継がれていくことを、食を愛するものとして願ってやまない。

ぐるなびエディター nijyuuhachigou

協賛企業による商品展示ブースも大賑わい 表彰式後の懇親パーティでは決勝進出メニューの再現料理に長蛇の列も




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